生活再発見

天の川流域のゲンジボタル・米原市

天の川流域のゲンジボタル・米原市

基本情報
名称 天野川流域のゲンジボタル
URL
文化財指定等 近江水の宝、【国指定特別天然記念物】「長岡のゲンジボタルおよびその発生地」、 【天然記念物】「息長ゲンジボタル発生地」
所在地 米原市長岡
電話番号 0749-58-2227
米原市天の川ホタルまつり実行委員会事務局(米原市商工観光課内)
時期 6月上旬
定休日等
料金
※平成23年7月現在

~ホタルが舞う清らかな清流~

光を放ち無数に舞うホタル。幻想的な光景が広がる。

 季節は初夏、ふと川辺をのぞくと淡く光るホタルの舞を見ることができる。滋賀県米原市を縦断する天野川はゲンジボタルの発生地で毎年多くの見物客が訪れる。「長岡のゲンジボタルおよびその発生地(特別天然記念物) 」「息長ゲンジボタル発生地(天然記念物)」と二つの天然記念物指定を受けている場所だ。5月下旬から6月にかけてゲンジボタルは見られ、ホタルの発生時期には「天の川ほたるまつり」が開催されており、2012年で29回目を迎える。

地元の小学生が作った行灯。ホタルは光が苦手なので光の強い外灯の代わりに道を照らしてくれている。

 ゲンジボタルは日本で見られる最も大きなホタル。産卵からおよそ10日で孵化し、幼虫でおよそ265日を水中で生活する。この間餌となるカワニナを食べ6回脱皮して大きくなるという。4月上旬にさなぎとなり土の中で過ごす。そして5月下旬から6月にかけて成虫となり陸上での生活を過ごす。成虫の大きさは12~18ミリで前胸にある黒紋は十字形をしている。成虫の寿命は10日ほどで、オスの方が短いという。
 ホタルの生育条件は、水が年間通して枯れることがなく、きれいな水が流れていること。川岸の土は適度な湿りと通気性があり、やわらかいこと。ホタルは光を嫌う習性があるため川の周辺に街路灯や防犯灯がないことなどがあげられる。さらに、ホタルの幼虫の餌となるカワニナが多く生息することが条件であるが、天野川は伊吹山や霊仙山などの石灰岩地帯を水源とすることからカルシウムを豊富に含んでいるため、カワニナの生育に適している。このような条件を満たしているからこそ天野川流域では多くのホタルを見ることができる。

ホタルの情報が満載のほたる館。地元の人々の協力で運営されている。ホタルを見る前に訪れてホタルについて学ぶのもよいだろう。

 「天の川ほたるまつり」ではホタルの乱舞を鑑賞するだけでなく、山東小学校の児童たちによるホタル保護を訴えるパレードなどホタルに関連した催し物が行われる。また、天野川での80年以上にわたるホタル保護の取り組みやホタルの詳しい生態、全国の天然記念物指定地域の紹介などの展示が行われる「ほたる館」も開かれる。ここでは地元ボランティアの方がおられて、ホタルについて話を聞くこともできる。ホタルを見る前に少し早めに現地に到着し、訪れてみるのもよいだろう。ただし、ホタルを鑑賞に行くさいは、ホタルの発生時期が気象条件によって前後することに注意が必要。

町の人々に大切にされホタルにとってよい環境が保たれている天野川。

 天野川へはJR近江長岡駅から徒歩5分ほど。旧山東東小学校近辺が一つの鑑賞スポットになっており、ここに多くの人が足を運ぶ。この近辺の道には山東小学校の児童たちが作ったホタル行灯が設置されている。鑑賞ポイント近くにヘッドライトを付けたままで車を横付ける人などが見られるが、ホタルを見に行く際には鑑賞マナーにも気をつけたい。

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