芸術再発見

おてらハプン!

おてらハプン!

基本情報
主催 アーティストグループm-fat
URL http://m-fat.org/
ブログ http://openart.exblog.jp/
文化財指定等
所在地 守山市幸津川町1189 東光寺内
電話番号 077-585-2222
開催時期 「おてらハプン!」は毎年ゴールデンウィーク頃。
定休日等
料金 無料
※平成24年12月現在

~お寺でもっと楽しく現代アートを!~

左側より、メンバーの辻村耕司さん、犬飼美也妃さんと代表の川本哲慎さん。

 守山市幸津川町にある「東光寺」。室町時代以前に開基が遡るこの寺院で、毎年ゴールデンウィークに「おてらハプン!」という現代アートの野外美術展が開催される。主催は、アーティストグループm-fat(モファ)。東光寺副住職の川本哲慎さんが代表を務めている。
 m-fatとは、「more field art team」の略で、「もっと楽しく野外アートをするチーム」という意味である。また、m-fatの“m”には、守山の意味も込められているとのこと。

「廃材ちんどん」。m-fatでは、廃材も個性的な楽器に生まれ変わる。 

ミクシィで知り合った川本さんとパフォーマンスアーティストの犬飼美也妃さん(現在、マネージャー)の「野外美術展をやりたい」という思いが重なり、2008年の春、「第1回守山野外美術展 お寺deアートin東光寺」(現在の「おてらハプン!」)を開催したのが活動の始まりである。
 2009年には、京阪電鉄石坂線とのコラボレーションで、企業の廃材を使った作品制作や電車内での展覧会(大津線感謝祭・石坂線みんなで文化祭~日本で一番長い文化祭~)、また、大津市坂本にある天台真盛宗総本山西教寺にて、「お寺deアートin西教寺」を成功させている。
 m-fatの野外美術展では、絵画や立体作品の展示に加え、廃材で作った楽器を演奏し、歌いながら町を練り歩く「廃材ちんどん」やアクションポエトリーとも呼ばれる、詩の身体表現によるパフォーマンスアートなどが行われたり、突然、アーティストの作品制作が始まったりすることがある。来場者とアーティスト、アーティスト同士の関わり、思いつき、その場にあるいろいろな物が、その瞬間にアートへと変わる。例えば、本堂にお鈴(りん)をたくさん並べて、その中に庭の小石を投げ入れると音を奏でた作品になる。綺麗な柿渋染めの布があれば、それをまとってファッションショーが始まる。
このような『表現衝動が湧きあがる現象』を、m-fatでは“ハプン!”と呼び、2011年からは、このキーワードを掲げて活動している。

渋染めの布を、アーティストが思い思いの方法でまとい、パフォーマンスに参加。

「お寺でお祭りしている感覚でふらっと見に来てくれる」、「日頃美術館に足を運ばない人も興味を持ってもらえる」、「近い距離で遊びながら美術に触れてもらう」ことを目指して活動する川本さんたち。
実際に活動に参加する子どもたちは、始めは緊張した面持ちでも、慣れてくると作品に怖じけず近づいてきて、一緒に作品制作を始めることもあるそうだ。また、「アーティストと来場者が一緒に並んで食事することもあり、来場者はアーティストの作品への想いを直接本人から聞くことができ、日頃は孤独に制作をしているアーティストは、鑑賞者の声を直に聞き、反応を知ることができる」と川本さんは言う。
「何より地域を大事に、子どもたちの成長と共に、「おてらハプン!」も成長し変化していきたい」という思いで活動中。今後も、m-fatは町家やお寺、電車の中など、私たちの生活や文化の中からたくさんの“ハプン”を生み出していく。

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