芸術再発見

ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016

基本情報
名称 ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016
URL ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016公式HP   http://lfjb.biwako-hall.or.jp/
びわ湖ホール公式HP          https://www.biwako-hall.or.jp/
文化財指定等
開催地 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール / ピアザ淡海 滋賀県立県民交流センター / 遊覧船ミシガン
問い合わせ びわ湖ホールチケットセンター TEL.077-523-7136
開催日 2016年4月29日(金・祝)・30日(土)・5月1日(日)
定休日等
料金 詳細についてはラ・フォル・ジュルネびわ湖2016公式HPよりご確認ください
※平成26年4月現在

 
 
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La Folle journée
 

音楽プロデューサーであるルネ・マルタンが、1995年にフランス北西部に位置する港町ナントで始めたクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ」。2000年にポルトガル、’02年スペイン、’08年ブラジル、’10年ポーランド、’15年ロシアで開催するなど世界各地へと広がり、日本においては’05年の東京に続いて、’08年金沢、’10年びわ湖、新潟へと展開し、いずれの都市でも大成功を収めている。

祭典の趣旨は、世界の一流音楽家の演奏を誰もが気軽に楽しめ、これからのクラシック音楽シーンを支える新たな観客を創造することにある。そのため、演奏時間が比較的短く、料金設定は低めで、数多くの公演を提供しているのが特徴である。
 
ラ・フォル・ジュルネとは “狂おしい1日”という意味のフランス語 。ボーマルシェ原作、モーツァルト作曲のオペラ「フィガロの結婚」の正式題名 “La Folle journee, ou le Mariage de Figaro” から名付けられており、戯曲が初演された1784年、当時の社会に一石を投じる革新的内容は後のフランス革命につながったとも言われていることから、現代社会においてクラシック界に立ちはだかる様々な壁、ボーダーを払拭したいというマルタンの願いが込められている。因みに、音楽祭の初年度のテーマは『モーツァルト』。
 
 
人も、音楽も、自然から生まれた
 
2016年は『la nature ナチュール -自然と音楽-』がテーマ。「自然」は、いつの時代も作曲家たちを魅了し、インスピレーションを与えながら数々の名曲を世にもたらしてきた。美や芸術を生みだす源泉ともいえる「自然」にオマージュを捧げ、500年におよぶ音楽史の中からマルタンが季節や風景、動物など様々な切り口に約2000曲をリストアップ。その中から厳選に厳選を重ね、多彩で豊かなイマジネーションと驚きに満ちたプログラム構成でつづっている。
pic_02今年のびわ湖公演の特色は、合唱愛好家や高校生など、一般参加によるプログラムの充実が図られていること。プロ奏者の公演を聴く・観るだけではなく、より多くの人が深くラ・フォル・ジュルネとの関わりを持つことで、音楽の楽しさ、素晴らしさ、可能性のをもっと分かち合って欲しい、という主催者側の想いがカタチとなった結果である。プロではないアーティストが大ホールのステージに上がることは、7回目の開催にして初めての試みであり、オープニングコンサートでも日本センチュリー交響楽団(ダ二エル・ライスキン指揮)の演奏に乗せ、一般公募で集まった合唱団と大津児童合唱団約350人が、びわ湖ホール声楽アンサンブルと関西を代表する声楽家・二塚直紀(テノール)、片桐直樹(バス)と共に、ショスタコーヴィチ作曲のオラトリオ「森の歌」を高らかに歌い上げる。また、昨年までは湖畔広場で行われていたマーチングや吹奏楽公演の会場を大ホールにも拡大し、圧巻の迫力と実力を客席の隅々まで届ける。更に、ロビーに設置される八角形の無料公演ステージ“キオスク”でも、音楽を学ぶ青少年やアマチュアの演奏家らがプロに混ざって登場するほか、びわ湖ホールの東に隣接する「ピアザ淡海」会場では、小さな子どもから楽しめるコンサートや体験プログラムが実施されるなど “聴くだけじゃない楽しさ” が、至るところにちりばめられている。

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そのほか、びわ湖ならでは・・・・・・・の企画としては、昨年から実施している『湖上公演』。雄大な琵琶湖に浮かぶ遊覧船ミシガンを舞台に、湖面を渡る風、豊かな自然を感じながら音楽を楽しんでもらおうというプログラムで、昨年は各公演ともチケットがほぼ完売という人気をみせた。今年は、一便あたりの乗船定員を増やし、より多くの人に滋賀の自然を満喫してもらえるようになっている。
 
 
『びわ湖ホール』担当者が教えるオススメ公演、LFJの楽しみ方
 

「豊かな自然に囲まれた当劇場にとって、今年のテーマはピッタリです」と話すのは、びわ湖ホールの担当者・西前悠さん。お勧め公演を尋ねると、パンフレットを前に「R.シュトラウス作曲『アルプス交響曲』は、大植英次指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団(以下、大フィル)でお贈りするのですが、この曲は最低でも100人を超えるオーケストラが必要な大作作なのでなかなか聴く機会も少ないですし、オススメ候補の一つです。また、ラ・フォル・ジュルネの顔でもあるアンヌ・ケフェレック(ピアノ)が大フィルと初共演するフィナーレ公演や、オリヴィエ・シャルリエが弾き振り※1する日本センチュリー交響楽団とのヴィヴァルディ『四季』も取り上げたいところですね。後、湖畔で演奏される公演や湖上公演もナチュールが感じられますし、それに…」と、一つだけ選択するというのは非常に難儀な様子。

 
そこで、ご自身が聴きたいプログラムは? と問い直すと「滋賀県出身のピアニスト・加藤景子さんと萩原吉樹さんによる同級生デュオの公演と、普段は個々に活躍されている名手が共演するトリオ・オウオン(ピアノ三重奏)公演ですかね」と、また違った答え返ってきた。「マルタン氏がよく言っていることなのですが、ポピュラーな曲やベテラン奏者の起用はもちろん必要ではあるけれども、ラ・フォル・ジュルネでしか知り得なかったであろうという曲や演奏家をこれを機に紹介していきたい、と。ですので、私ならこの2公演に足を運ぶかもしれません」と西前さん。また、「美術鑑賞であれば気に入る作品がなければその場を去ることも出来ますが、クラシックの音楽公演ではそれは難しく、一作品で長時間要するものもありますので1日に何本も聴くというワケにはいかないですよね。その点、ラ・フォル・ジュルネの公演は演奏時間が短く、料金も低価格設定なので、もし自分の好みに合わなかったとしても次の公演を聴きに行くということが可能ですし、いくつか“はしご”しているうちに必ず好みの演奏に出会えるはずです。そこが、ラ・フォル・ジュルネの魅力であり、楽しみのポイントでもあるのかもしれませんね」と話す。
 
※1 ヴァイオリンを弾きながら指揮すること
 

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