芸術再発見

滋賀県希望が丘文化公園

滋賀県希望が丘文化公園

基本情報
名称 滋賀県希望が丘文化公園
URL http://www.shiga-bunshin.or.jp/kibougaoka/
文化財指定等
所在地 青年の城・野外活動センター/滋賀県蒲生郡竜王町薬師1178
スポーツ会館/滋賀県野洲市北桜978
電話番号 青年の城・野外活動ゾーン受付センター/TEL.077-586-2160
青年の城/TEL 077-586-2111
野外活動センター/TEL 077-586-1100
スポーツ会館/TEL 077-588-3251
開館時間 4月から9月末まで/9時~18時
10月から3月末まで/9時~17時
定休日等 3月から11月末/休園日なし
12月から2月末/月曜日休園
料金 入園無料 ※但し、施設の利用については有料のものがあります。
     ※駐車場をご利用される場合は500円が必要です。
※平成28年6月現在

 
 
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 滋賀県の湖東南部、野洲・湖南・竜王の市町に跨がる丘陵地に位置し、東西約4㎞、南北約1㎞、総面積416㏊に及ぶ。 霊峰・三上山の山麓とそれに続く豊かな自然林を生かした広大な園内は、文化ゾーン、野外活動ゾーン、スポーツゾーンの3つの区域に分かれており、四季折々の自然とともに多目的に活用できることが最大の特徴である。map_all
 
 高度経済成長を背景に、県内における自然環境の保護および保全、人や文化、産業などを培いながらの地域開発を視野に基本構想がなされ、応募数4,100通あまりの中から「希望が丘」と名称が決定。昭和47(1972)年の設立以降、子供から高齢者まであらゆる世代の憩い、集い、交歓の場として存在し続け、今年で開園45周年を迎えた。2009年から様々な事業を通して“100年先も誇れる公園”を指針とし、未来につながる「人づくり」「森づくり」「活力づくり」に取り組む『滋賀県希望が丘文化公園』の“今”に迫る。
 
 
文化ゾーン―――
 
DSC_0696 希望が丘の中核的役割を担うのが、青年の城である。同施設は、青少年宿泊研修所としての機能をはじめ、あらゆる世代が宿泊共同生活を通して相互理解や社会性を養うとともに豊かな人間性の育成などの多機能をみたす“総合的な教育の場”でもある。
 
DSC_0679  建物は“未来への船”“宇宙船”をテーマに設計されており、平成17年までは“帆”をモチーフとした青年の塔が「遠くからも目印になる」と公園のシンボルとして親しまれていたが、老朽化と耐震性の問題から解体された後は、館内にある“自由”と“正義”を表した『ダビデ像』がその象徴的役割を引き継いでいるという。
 
 この立像は「ミケランジェロ生誕500年記念事業」の一環として当時の財団法人日本文化財団(松下幸之助名誉会長)が委嘱製作し、青少年の気宇壮大、進取の気性を培う目的で財団と県知事との永久設置契約のもとに設置されたもので、原作と同じイタリアのカラーラの山から切り出した巨大な大理石を、ミケランジェロの研究家で彫刻法を伝承するリド・ボベッキ(国立ルッカ美術大学教授)によって5年の歳月を要して原寸大の高さ520㎝、重さ7,000㎏で模刻された貴重な美術品でもある。
 
 屋外には、点景として配された人工池のある芝生植栽地の多目的広場、日本さくらの会から寄贈されたソメイ吉野が植えられている「桜の森」や自然のまま樹木と石を修景して庭園とするロックガーデン、小高い丘陵地の自然を生かしたオリエンテーリングコースが広がっている。
 
 
野外活動ゾーン―――
 
DSC_野外 公園の中央部に位置し、最大宿泊収容人員870人というキャンプ場である。野外活動センターを拠点に、山の谷間を利用してテントやロッジなどの野外活動施設が配置されており、第1から第6までのキャンプ場が点在する。一般的なキャンプ場に比べ、区分が谷間ごとになされているため、利用人数や形態、用途にあわせて使用できることが特色の一つ。Field_1また、家棟川源流と荒川谷源流の分水嶺にあたる中央道沿いには県木の紅葉に因んだ「かえでの森」や、紅葉を主体とした日本庭園、芝生広場が広がっていることも特色といえる。
 
 野外活動体験を通して、身体をたくましく鍛えるとともに奉仕と協力の精神を養い、明るく想像力豊かな人間性の育成を目指すための施設としての役割を果たしている。
 
 
スポーツゾーン―――
 
 広々とした緑地に包まれたスポーツゾーン。その名の通り、県民体育とスポーツの向上に資するとともに“憩いの場”としての役割を持つ。スポーツ会館を中心に、ソフトボール場、野球場、陸上競技場、球技場、テニスコートなどの施設が立ち並ぶほか、約11㎞におよぶ自転車道や地元の伝説「俵藤太のむかで退治」をテーマに作られたフィールドアスレチックコース、巨大滑り台やトランポリンのある子ども広場、81,310㎡を有す多目的な自由な広場の芝生ランド、3コース24ホールを有するグラウンド・ゴルフ場、小さな野外炊事場があるピクニックランドなど、自然の中でスポーツやアウトドアが満喫できる。
 
本格的な競技施設であることから、各競技のトップレベルのチームが集結するサッカー大会や駅伝フェスティバル、クロスカントリー大会など、年間を通して全国各地からの来園者らで賑わいをみせている。
 
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豊かなみどり―――
 
5a9c037b7cd30a8cf729ff0346887df7-560x420緑豊かな園内を散策すると印象付けられるのが、自然林の雄大さもさることながら、手入れされた植物たち。各ゾーンに必ず設けられている芝生スペースの総面積は約280,000㎡と、関西でも屈指の広さを誇る。また、植栽樹に関しては、文化ゾーンでは「桜」、野外活動ゾーンは「かえで」、スポーツゾーンは「ケヤキ」を主体に植栽されており、平成16年刊行の『公園自然観察ガイドブック』によれば約7万本を超える木々が植えられているという。種類としては、高中木類が約55種、低木類は40種ほど。高木類は山野にみられるクスノキやヤマモモ、エノキなどが周囲の自然林の調和がとれるように植えられており、低木類は花木が多く4~5月になると色とりどりの木々が美しさを競う姿が見られるそうだ。
一方で、全国的にも問題となっている松枯れ、ナラ枯れ被害は同園でも深刻化しているそうで、森林内の植生が弱まっていることから、景観に配慮しながらも、間伐などの森林保全に向けた取り組みも行われている。

 
 
希望が丘100年プロジェクト―――
 
 “希望が丘”が時代の移り変わりとともに歩みを進め、今年で45年。現代人における価値観の多様化や希望が丘の森が変化しつつある中で、今の恵まれた自然や育んできた環境、息づく文化などをこの先の100年後においても変わりなく受け継げるよう、また、地域との連携や協働を図りながら更なる魅力を増して多くの人々に親しまれるような公園であり続けられるように、絶えず新しい文化公園として潤いある創造を目指す取り組みが“希望が丘100年プロジェクト”である。
 
 環境性や教育性を備えた森づくり、四季ごとに豊かな景観を創出する森林整備、間伐材の資源化や再利用などの保全活動の推進、安心・安全・快適な施設の提供、各施設の特性を生かした体験・体感プログラムの提供等をはじめとし、特に次世代を担う青少年のたくましく生きる力の醸成や健やかで創造性豊かな育成・支援することを軸に掲げ、未来へとこれからも一歩ずつ進んでいく。
 
 
開園45周年記念事業―――
 
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 現在、開園記念45周年事業として、米原市在住の切り絵作家・早川鉄兵さんによる「早川鉄兵の感性-希望が丘文化公園の四季-」が実施されている。
 
 早川さんは石川県生まれで、ハサミの練習にと母親と切り紙遊びをしたことを機に切り絵の世界へ。幼いころから自然と戯れることが大好きで、米原市の東草野地域を訪れた際、奥伊吹の豊かな自然とそこで暮らす人々に魅せられ、2011年に地域活性を担う「みらいつくり隊」として同市に移り住んだ。2013年に「みらいつくり隊」の任期を終えるも、今もなお同地にとどまりながら里山の豊かな自然や生き物の姿をテーマに、壮大かつ繊細なタッチで「一つの生命(いのち)の裏には他の生き物の生命(いのち)があり、巡り巡れば、自然と人が輪廻して存在する」ことを表現・発信している作家である。
 
3 _1024x576 記念事業には、早川さんの感性(作品)を希望が丘の自然の中に展示することで来園者の自然への関心を高めるほか、老若男女だれもが芸術に触れる機会を提供し、加えて、初めて訪れる人も、普段から足を運んでいただいている人にも園内を隈無く見てもらう好機にして欲しいという担当者の思いも込められている。会期は、今年4月から来年の3月まで。春、夏、秋、冬の4回にわたり園内の様々な場所で展示が行われ、来年の春には早川world(ワールド)に希望が丘全域が染まるという。今は、スポーツゾーンにて春の展示「動物の森」がお目見えしており、8月上旬には野外活動ゾーン(東雨天活動場)に夏の展示「太古の森」が出現する。「それぞれの季節や場所、時間帯によって、全く異なる印象を受けるのが『希望が丘』の良さだと思います。そんな多面的で多彩な環境に着目し、その時、その場に合った展示を企画していくつもりです。純粋に楽しんでもらえる、自然の素晴らしさが伝わる、そんな作品を作りたいです」と、早川さん。8月20日には、早川さんを講師に「切り絵ワークショップ」も開かれる。ぜひ、この機会に希望が丘の自然と早川さんの感性に触れてみてはいかがだろうか。
 
 
【切り絵ワークショップ】
早川鉄兵の感性-希望が丘文化公園の四季-
日時:平成28年8月20日(土)14時~
場所:希望が丘文化公園 青年の城(1階クラフト室)
講師:早川鉄兵
対象:県内在住の小学生(保護者同伴)
定員:20名程(申込多数の場合は抽選)
参加費:無料
申込方法:往復ハガキに、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、電話番号、
学校名、学年、性別を明記し、お申込みください。(1人につき1枚)
※返信用ハガキの表には保護者の氏名、住所をご記入ください。
申込期間:8月15日(水)まで ※当日消印有効

 
【開園45周年記念関連事業】
劇団角笛シルエット(影絵)公演
日時:平成28年11月12日(土)16時30分開演(16時開場)予定
場所:希望が丘文化公園 青年の城(大ホール)
料金:鑑賞、駐車料ともに無料
 
申込み・問い合わせ:〒520-2551 滋賀県蒲生郡竜王町薬師1178
滋賀県希望が丘文化公園 青年の城「開園45周年記念事業」係
TEL 077-586-2111
http://www.shiga-bunshin.or.jp/kibougaoka/topics/12732.html
 
 

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