生活再発見

余呉湖・長浜市

余呉湖・長浜市

基本情報
名称 余呉湖
URL
文化財指定等 近江水の宝
所在地 滋賀県長浜市
電話番号 0749-86-3085(奥びわ湖観光協会余呉支部)
営業時間
定休日等
料金
※平成24年4月現在

~伝説ある神秘の湖~

賤ヶ岳から望む余呉湖。三方を山に囲まれ長らく閉鎖湖であった。

 滋賀県の北部に位置する余呉湖。滋賀県長浜市余呉町のシンボル的な存在だ。ここには四季折々の景観を楽しむ人や草花の写真を撮る人が訪れる。また、冬は降雪量が多い地域であるが、冬の風物詩となったワカサギ釣りを楽しみに訪れる人も多い。東、西、南、の三方を山が囲み、琵琶湖とは賤ヶ岳によって隔てられている。湖面が穏やかで、周囲の景色を映し出すことから「鏡湖」とも呼ばれてきた。また天女の羽衣伝説、菊石姫伝説を生んだ神秘の湖でもある。

余呉の天女伝説は日本最古の羽衣伝説の一つ。天女の像が湖の近くに建てられている。

 余呉湖は[周囲約6km、面積1.75k㎡、海抜132m]で琵琶湖よりも約49m高い位置にある。その余呉湖の誕生は今からおよそ30~40万年前に始まった柳ヶ瀬断層の活動によるものだと考えられているが、その誕生の変遷の詳細は不明な点が多い。断層を境にして東側が盛り上がり、西側では地面が沈んだところに周囲にある山々の渓流や伏流水が流れ込み出来上がったのが余呉湖だという。そのためどの河川ともつながっておらず流出流入のない閉鎖湖であった。湖の周辺で暮らす人々にとっては生活の中で大切な役割を担ってきた。しかし流入する河川もないが、流出する河川もないという閉鎖湖であるがゆえに水害という脅威も潜んでいた。度重なる洪水は周辺に住む人々を苦しめ何度も治水工事が行われている。余呉湖は人々の暮らしに恩恵をもたらす一方で災害をもたらすこともあったが、確かに人々の生活の中で深い関わりを持っていた。

伝説の中で天女が衣をかけたと伝えられる衣掛柳。品種としては楊柳科のマルバヤナギ

 一方、天女の羽衣伝説が伝わる湖という点で余呉湖をみればまた違った姿が見えてくる。
 ここ余呉湖の伝説、静岡県静岡市清水区の三保の松原に残る伝説、京都府京丹後市峰山町に伝わる伝説など、天女の羽衣伝説は日本各地に残っている。一般的には①「羽衣をまとった天女が降り立つ」②「天女に恋をする男が登場する」というのがどの物語にも共通していることである。

湖の周りの自然を堪能し、ゆっくりとした時間をすごすことができる

 物語のシーンで天から降りてきた天女が羽衣を掛ける柳が登場するが、余呉駅から余呉湖の方へと行くと大きな柳の木が見えてくる。この柳が物語に登場する衣掛柳だという。そのそばには天女像が建てられており、伝説の物語へと思いを馳せることができるだろう。この柳は楊柳科のマルバヤナギ(アカメヤナギ)という植物で、中国原産の柳だという。しだれ柳とは違い、広く枝を張る衣掛柳の姿は遠くからでも目に留まる。余呉の地での羽衣伝説は奈良時代から語られてきたとも言われている。
 現在の余呉湖は余呉湖と琵琶湖にのみ棲息する特産物・イワトコナマズをはじめ、ワカサギ、フナ、コイ、ウナギ、ナマズなど魚類も多く生息している。夏は水面近くをフナの大集団が回遊する姿が見られ、冬には水鳥も飛来するなど多くの生き物を見ることが出来る。四季折々の姿を見ようと足を伸ばす人も多い。

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