いにしえのロマンを求めて~神様の通り道~
琵琶湖西岸、湖面にどっしりと佇む、近江国最古の神社といわれる「白鬚神社」の鳥居。
真正面からその鳥居をまっすぐくぐり抜け、琵琶湖を横断した先は、ちょうど沖島のくびれたところで、そこには「奥津嶋神社」があります。
そこからさらに一直線に進むと、天地創造の神(天御中主尊)が祀られている「磐座」(巨石)がある津田山山頂を経て、近江八幡の「日牟禮八幡宮」に至ります。
一方、湖中鳥居から真後ろを振り返ると…
白鬚神社本殿の背後には比良山系の山々がそびえています。
この本殿の奥、上の宮の最上部には、山の麓にぽっかりと口を開けた洞窟の入口のような「岩戸社」があります。
冒頭の、鳥居をくぐってまっすぐ続くキラキラと輝く湖面を見ていると、そこがまるで神様の通り道であるかのように見えてきます。
あるいは、言い方を変えれば、岩戸から湧きだした比良山系のエネルギーが鳥居をくぐって琵琶湖を横断し、はるか対岸の蒲生野を潤してくれているような…。