歴史再発見

大通寺含山軒及び蘭亭庭園・長浜市

大通寺含山軒及び蘭亭庭園・長浜市

基本情報
名称 大通寺含山軒及び蘭亭庭園
URL http://www.daitsuji.or.jp/
文化財指定等 国指定名勝庭園 【重要文化財】本堂 大広間 含山軒及び蘭亭
所在地 滋賀県長浜市元浜町32-9
電話番号 TEL:0749-62-0054
拝観時間 9:00~16:30
定休日等 年末年始(12月29日~1月4日)
料金 大人: 500円中学生: 100円小学生以下: 無料 団体割引: 20名様以上は1割引
※平成24年1月現在

~名勝に指定された2つの庭園~

長浜御坊の名前で親しまれている無礙智山大通寺。

 滋賀県長浜市にあり、「長浜の御坊さん」の名で呼ばれて親しまれている真宗大谷派本願寺別院大通寺。湖北門徒に仏法を説き広めるための道場を、本願寺12世の教如上人の教化を慕う門徒衆が旧長浜城内に開いたのが始まりといわれている。伏見城の遺構と伝わる本堂や大広間、長浜城の大手門を移築した脇門(薬医門)など、建造物の多くが、国あるいは市の重要文化財に指定され、そのうち含山軒(がんざんけん)と蘭亭(らんてい)の庭園は国の名勝庭園にも指定されている。

伊吹山を借景とする含山軒庭園。観賞式枯山水。

 もともと信仰心の篤い土地柄であった湖北地方。安土桃山時代、浄土真宗中興の祖と仰がれた蓮如上人が他力念仏の教えをひろめる布教活動を全国各地で行なっている中でも近江は最大の拠点であった。特に坂田、浅井、伊香の湖北三郡は真宗王国とまで呼ばれるほどに広がった。その頃の中心道場であった総坊を前身とし、天正年間(1573~1592)に湖北の門徒に仏法を説き広めるための道場を旧長浜城内に開いた総会所が「長浜の御坊さん」と呼ばれ親しまれる寺院の始まりと伝えられている。
 時は慶長7年(1602)、教如上人が徳川家康より本願寺分立の許可を得て大谷派本願寺を興すころ、時を同じくして長浜城の旧地に移っていた大通寺(当時はまだこの名前ではない)が道場から「無礙智山大通寺」と号する寺院として発足する。
 その後、寛永16年(1639)に宣如上人の三男・霊瑞院宣澄が住職として入寺する。これを期に彦根藩藩主・井伊直孝の援助を得て寺域を拡大していき、合わせて、東本願寺より伏見城の遺構と伝えられる本堂や大広間を譲り受け、寺院としての装いも整えていく。
 そして現在、JR長浜駅の駅前を東に進み、表参道をまっすぐ北に進むと大きな山門が見えてくる。ここが、この湖北地方の信仰と伝道の要となる真宗大谷派本願寺別院大通寺であり、「長浜の御坊さん」である。

小さい池に反橋がかかる蘭亭庭園。坪庭風池泉観賞式庭園。

 名勝庭園に指定されている含山軒庭園と蘭亭庭園は敷地内の奥にあり、それぞれの部屋の前庭としてある。この2つの庭園は大通寺第5代目住職の横超院の時代に作庭された。横超院は書画や俳句などに優れた人物であったという。
 国の重要文化財に指定されている含山軒。建築年代は明らかではないが、17世紀後半の建造物だと言われている。奥にある一の間の座敷で、昔の住職が勉強をしたり、親しい友人を招いたりと客室としても使用していた。「含山」という名前は横超院の画号で、自身で名付けたと言われている。庭園は鑑賞式の枯山水。標高1377メートル、百名山の1つに数えられる伊吹山を借景とし、石組み本位の庭園となっている。奥に枯滝を組み、前に石橋を渡している。
 同じく重要文化財に指定されており、中国蘭亭曲水宴図の襖絵で知られる蘭亭。約100平方メートルと狭いところに東西に長く池を掘り、池中に2個の岩島を浮かべている。奥には築山を築き、枯滝と石組があり、右前には太鼓橋をかけている。

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