美 再発見

ヴォーリズ精神が宿る建築の美

近江八幡で半生を過ごし、「近江八幡は世界の中心」と説き、モーターボートで琵琶湖沿岸をめぐりキリスト教伝道活動にその身を捧げた一方、約1500にのぼる建築設計、主婦の手をいたわるメンソレータム(現メンターム)医薬品事業、結核患者のためのサナトリウム(療養所)建設、最先端の学校(現・近江兄弟社学園)運営と、多岐にわたる社会貢献事業を手がけてきた、ウィリアム・メレル・ヴォーリズさん。

彼が手がけた建築の多くは、単に外見が美しいだけでなく、そこに住む人が日々健康で心豊かに過ごせるよう、窓のサイズから階段の角度、ドアノブひとつに至るまで、実に細やかで思慮深い配慮が施されていたといいます。コスト重視、効率重視の呪縛に囚われてしまっている私たち現代人にとって目からうろこの美しさが光るヴォーリズ建築の数々が、滋賀県にはたくさん遺されています。

市民による保存再生運動と某人気アニメの舞台となったことで一躍有名になった「豊郷小学校」の次に注目していただきたいのは、同じく解体の危機を市民が食い止め、保存再生に向けた取り組みが始まっている近江八幡の「ツッカーハウス」です。

【参考】
ツッカーハウス プロジェクト http://voriesisan.wordpress.com/

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