長浜芸術版楽市楽座 アートインナガハマ
長浜芸術版楽市楽座 アートインナガハマ
事務局 | NPO法人 ギャラリーシティ楽座 |
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URL | http://www.art-in-nagahama.com/ |
文化財指定等 | – |
所在地 | 長浜市元浜町14-23 |
電話番号 | 0749-65-0393 |
開催時期 | アートインナガハマは、毎年10月上旬 |
※平成24年12月現在 |
~芸術の似合うまち長浜を目指して~

1987年から毎年10月頃に開催されている「長浜芸術版楽市楽座 アートインナガハマ(以下、AIN)」は、国内でも屈指の歴史を誇るアートイベントでその事務局がNPO法人ギャラリーシティ楽座である。全国から200以上もの作家・団体が長浜市中心市街地にアートブースを開く。来場者の目の前で作品制作が行われるアートライブや実演販売など作り手の見えるイベントが行われる。

豊臣秀吉の時代から「楽市楽座」のもとに商業の街として栄えた長浜。伝統地場産業として「浜ちりめん」があるが、1980年代には海外からの安価な繊維に圧されて廃業する業者が増え商店街は閑散とし、まち全体に活気がなく沈んでいた。
「なんとか長浜のまちを元気にしたい」という思いで集まったメンバーで、仕事終わりや休日に何回も話し合う。その中で、長浜に数多くある文化財や寺院などを「文化資産」として見せていくということと、アメリカの東部で作家が集まって青空芸術市を開いているとの情報をヒントに、長浜でも野外のアートイベントを開催しようと準備を進め、1987年の開催にいたる。「当時は、このようなイベントが珍しかったため、テレビ局や新聞社の取材が多く、NHKの1時間番組で、長浜きもの大園遊会と合わせて特集されるなど、大いに注目を集めた。AIN成功の背景には、市民の協力と長浜市の応援が大きく、開催にあたり大変支えになった」と、NPO法人ギャラリーシティ楽座 理事長の北村恒一さんは語る。

1991年には、AINの二日間だけでなく、日頃から市民や観光客に芸術・文化に触れてもらえたらという思いから、通年の活動を行うため、AIN実行委員会を母体として有限会社ギャラリー楽座を設立。2002年12月にNPO法人化され、現在に至る。AINの運営をはじめ、AINに出展する作家の活動支援や、子どもたちがアートに触れて、美術や伝統文化に興味を持ってもらうための芸術教室を行っている。
2012年は“アートのチカラ~Rebirth Nippon”をテーマに開催。会場のひとつとなる長浜市曳山博物館では、滋賀県在住の障害のある人たちの芸術「アール・ブリュット展」や「ピアッツァ・バンビーニ」という子ども向けのワークショップの広場、画家の伊藤崇人さんと被災地の方々によるコラボ作品展示が行われた。まちなかでは、長浜市出身の男性2人組の音楽ユニット「~Lefa~(リーファ)」や近江八幡市出身のシンガーソングライター&手描き「絵ことば」作家の蜂谷清香さんらによる音楽ライブなども。
「『芸術の似合うまち長浜』が、次世代に引き継がれ続いていくことを目指して、これからも活動していく」と、北村さんは語ってくれた。