芸術再発見

BIWAKOビエンナーレ

BIWAKOビエンナーレ

基本情報
主催 NPO法人 エナジーフィールド
URL http://www.energyfield.org/
文化財指定等
所在地 近江八幡市玉屋町6番地
電話番号 0748-26-4398
開催時期 BIWAKOビエンナーレは2~3年毎
定休日等
料金
※平成24年12月現在

~伝統とアートの力で感動を~

常務理事兼総合プロデューサーの中田洋子さん。

 近江八幡市では2~3年毎に、「伝統とアート」を切り口にした国際芸術祭“BIWAKOビエンナーレ”が開催されている。2001年秋に、NPO法人エナジーフィールドの常務理事である中田洋子さんの故郷である大津市を舞台に開催したのが始まりで、2012年の開催で5回目を数える。活動当初、中田さんの大胆な発想は周りの人たちを驚かせることが多く、「なかなか共感してもらえず、困難の連続。実現するまでにはたいへん苦労した」とのことである。

第5回の2012年は、9月15日(土)から11月4日(日)まで開催された。

近江八幡市旧市街八幡堀周辺を拠点に活動するようになったのは、2002年からである。この地域は江戸時代末期から明治にかけて建築された商家が整然と残る国の重要伝統的建造物保存地域であるが、住む人がなくなり、荒れて放置されたり壊されたりする家も多い。「滋賀県に残る古い町並みを守り修復し、後世に引き継いでいきたい」と、空き家となった古い町家を修復したのが現在の活動拠点である「天籟宮」(旧喜多利邸)。普段は法人の事務所として、土日にはカフェとして、“BIWAKOビエンナーレ”開催期間中は展示会場として、町の魅力づくりに一役買っている。
 2012年の“BIWAKOビエンナーレ”のテーマは、『御伽草子~Fairy Tale~』。これまでの近江八幡市街に加え、近江商人屋敷が建ち並ぶ東近江市五個荘地域まで範囲を広げ、全17か所で国内外の約70名の作家による展示が行われた。
 作家たちによって紡がれるそれぞれの物語、お伽ばなしの中にタイムスリップするような世界が繰り広げられ、また、同時に開催されたコンサートやお茶会などの関連イベントも多彩に、ビエンナーレを大いに盛り上げた。

活動拠点の「天籟宮」(旧喜多利邸)は、土日はカフェ、コンサート会場としても活用されている。

中田さんの熱意によって、“BIWAKOビエンナーレ”は、10年以上をかけて徐々に協力者やエリアを広げてきた。「人類は地球をたくさん荒らして、この世に必要ない生き物かもしれない。だけど、美しいものに感動する心があり、クリエイトできる能力があるのは人間だけ。アートの持つ力で、価値観を問い直したい」と、“BIWAKOビエンナーレ”にかける思いを熱く語る。そして、「活動を始めてから、大変な苦労があったが、人との出会いや絆に支えられ乗り越えられた。本当に感謝している。そのことに気づくことができたのも、“BIWAKOビエンナーレ”があったから」と語る中田さん。中田さんとアーティストやスタッフとの強いつながりが、会場全体の一体感を生み出している。

関連タグ一覧