芸術再発見

かんじる比良・大津市

かんじる比良・大津市

基本情報
名称 かんじる比良
URL http://hira.michikusa.jp/(かんじる比良公式サイト)
※最新情報はこちらをご確認ください。
文化財指定等
開催地 JR蓬莱駅~JR北小松駅間の地区
問合せ先 かんじる比良事務局〒520-0503大津市北比良643
fax077-596-0458
開催日 2011年秋は11月4、5、6日に開催
定休日等
料金
※平成23年11月現在

~手を取り合って比良の魅力発信~

歩いて巡れば比良の自然も満喫できる

 比良のいいところをもっと多くの人に知ってもらおうと始まった「かんじる比良」。2007年11月に第1回が開催され、今回で7回目を迎える。期間中には普段は公開されていない作家の工房やアトリエが解放され、ギャラリーでは地域にちなんだ展示が行われる。他にも比良にゆかりのある作家たちの作品展、一般参加型のスケッチ大会、歴史散策、里山コンサートなどが行われている。これらのイベントや会場の情報を盛り込んだ比良地域のガイドマップが各地に設置されており、訪れた人々に自由に散策を楽しんでもらおうというのだ。JR湖西線蓬莱駅から北小松駅の地域が開催地区となっており、パンフレットにはオススメの景観スポットなど様々な見所が紹介されている。

比良駅すぐの「ほっとすてぃしょん比良」で出迎えてくれる山川さん(右の女性)。

 「かんじる比良」が開催される以前はそれぞれの作家が単独でギャラリーを開くなど個別の催しがあるだけであった。しかしそれではこの場所に来ても他のところは回ってもらえない。訪れた人に他にもいいところがあることを知ってもらい、実際に巡ってほしい。そしてこの比良の自然を大勢の人に知ってほしい。このような思いを持って比良でギャラリーを開いていた谷口悦子さんと「ほっとすてぃしょん比良」の山川君江さんが、ある日立ち話をしている中で思いが一気に爆発したのだそうだ。「かんじる比良」は2007年に20店のショップと作家の協力で始まった。

かんじる比良2011年秋のポスター。はじめは試行錯誤で行われてきたイベントも7回目目を迎え様々な取り組みがなされている。(提供:かんじる比良事務局)

 大津市の比良地区一帯は琵琶湖と比良山系の山々にはさまれた細長い地域で、ここには広い田畑や雑木林があり、里山の生活がある。また今では珍しくなった『しし垣』という獣と人間がすみわけをするために作られた石垣も残されているなど豊かな自然を感じさせる場所である。歴史や文化、伝統を担って代々暮らしてきた人々と、この比良の地の魅力引かれて移住してきた人、ギャラリーや工房を構えて創作活動を行う人などが共に暮らしている。その人たちが互いに手を取り合って元気な比良を発信することが「かんじる比良」の目的だ。「かんじる比良の会」の事務局代表でもある山川君江さんは「みんなが何かできないかと手を取り合ったから実現できたイベント。作家展も年々充実してきている。これからもこのつながりが増えていけば楽しくなるのではないか」と来年以降の意気込みを語ってくれた。
 「かんじる比良」は外に向けて情報発信を行うだけでなく、比良で創作活動を行う作家同士の交流の機会にもなっているという。普段は自分の工房などにこもって作品を作っていることが多く、なかなか他の人との交流が持ちにくい。また同じ分野であれば交流する部分もあるが、分野が違うとなかなか交流を持つ機会がない。だが、期間中に行われる作家展の中で普段は接点のなかった分野の人との会話が互いの勉強になったりしているそうだ。

作家展が行われた森の家。日本画・洋画・陶芸・染織・漆芸・墨象・照明・写真・立体と様々な種類の作品が展示されていた。近辺には工房やギャラリーなどがあるので徒歩で色々と巡ることができる。

 2011年秋の作家展は比良麓の自治会館『森の家』で行われた。平成23年度滋賀県文化功労賞を受賞した宮崎芳郎さんの染織物など、総勢27名の作家の作品が展示されていた。会場に足を運んでいた地元の女性は「去年よりも作品が多いよね。地元の作家さんたちの作品にふれる機会なので毎年楽しみです」と熱心に作品を鑑賞していた。
 「かんじる比良」は自然・歴史・アート・文化・食の数多くを体験できる3日間。親子で野洲から来られた女性は「作品も町も色々な個性があって、みて回るのがすごく楽しい。作家さんの工房におじゃまできるのもいいところ。これから知り合いのお店に行くところです」とこのイベントを満喫していた。この機会に比良に足を運び、比良のいいところをたくさん感じてほしい。

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