芸術再発見

びわ湖ホール・大津市

びわ湖ホール・大津市

基本情報
名称 滋賀県立劇場びわ湖ホール
URL http://www.biwako-hall.or.jp/
文化財指定等
所在地 滋賀県大津市打出浜15-1
電話番号 077-523-7133
〈チケットセンター(電話077-523-7136)10:00~19:00〉
開館時間 9:00~22:00(但し催し物がない場合は19:00まで)
定休日等 火曜日(祝日の場合は翌日)
料金 有料公演はチケットセンターに問い合わせ
※平成24年4月現在

国内有数の4面舞台を持つ本格芸術劇場。初心者向けの講座など多彩なイベントも

大津のびわ湖畔にそびえ立つびわ湖ホール。舞台、音響ともに国内トップレベル。

 1998年に設立された滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、西日本初の4面舞台を備えた大ホールをはじめ、演劇向けの中ホール、アットホームな小ホールを有する劇場だ。4面舞台とは舞台の両袖と奥に舞台と同じくらいの広さの床があるもの。舞台装置の入れ替えや場面展開が速やかに行えるので、オペラなどの大規模公演に適している。日本音響家協会による「音響家が選ぶ優良ホール100選」にも選ばれている。

4面舞台の大ホール(1,848席)

 大ホールは1,848人収容。過去にアイーダやタンホイザーなど数多くのオペラやバレエ、クラシックコンサートなどを上演している。びわ湖ホールプロデュースオペラなど自主制作にこだわりを持つ。びわ湖ホール広報マーケティング部長の浅野令子さんは、「優れたスタッフが揃っているからできることで、これがびわ湖ホールの強みです。」と語る。2010年には、「トリスタンとイゾルデ」を指揮した沼尻竜典芸術監督が文化庁芸術祭音楽部門優秀賞を受賞し、2011年には「第19回三菱UFJ信託音楽賞」、地域の文化的な表現活動を支援するための環境づくりに貢献した公立文化施設を顕彰する「平成23年度地域創造大賞(総務大臣賞)」も受賞した。
 リハーサル室は大ホールの舞台と同じ大きさで、本番さながらの練習が可能だ。完成度の高い芸術は、ここから生まれるのだろう。もちろんクラシック以外にも、バレエや吹奏楽の演奏会など貸館としての利用も多い。
 804席の中ホールはせりふの響きを重視した音響設計がなされた演劇に適したホールだ。歌舞伎や狂言などの伝統芸能の公演も実施している。一方の小ホールは音響的にもすぐれ小編成のクラシックコンサートに適し、世界で活躍する演奏家にも絶賛されているとともに、びわ湖ホール声楽アンサンブルの定期公演や「アンサンブルの楽しみ」のように一般公募により選ばれた出演者による楽しいコンサートなどの自主公演の他、ピアノ発表会や各種講演会と市民にも気軽に利用できるホールとしても好評を博している。

専属「びわ湖ホール声楽アンサンブル」

 また日本初の公共ホール専属声楽家集団である「びわ湖ホール声楽アンサンブル」を持ち、設立当初から若手声楽家の育成にも力を入れている。厳しいオーディションで選ばれたメンバーは、びわ湖ホールプロデュースオペラへの出演をはじめ、全国各地での公演にも出演。また滋賀県内の小学校での「学校巡回公演」や「ふれあい音楽教室」を実施している。
 さらに小学生を対象に大編成のオーケストラと声楽アンサンブルによるコンサート「びわ湖ホール音楽会へ出かけよう!」(ホールの子事業)を実施し、子供たちに本物の舞台芸術に触れてもらう機会を提供している。昨年は約2,500人、今年はそれを2倍にする予定。他にも県内各地の文化ホールなどで地域との協働公演を実施するなど、滋賀県内の芸術振興に貢献している。

学校巡回公演。滋賀県内の小学校を回ります。

 浅野令子さんが「このホールは皆さまに優れた芸術を提供するというだけでなく、市民の方々にもっと芸術に親しんでいくための取り組みや教育にも力を入れています」と話す通り、芸術を身近に感じる企画が多い。例えば、オペラやクラシック音楽などは、なじみのない人は「敷居が高い」と感じることが多い。「せっかく地元でいい公演がなされているのだから、もっと気軽に来てほしい」という思いを込めて、同ホールでは大きな公演の前に入門講座や作曲家や作品についてわかりやすく解説するプレトークマチネがあり、無料のロビーコンサートでは出演者やカヴァー・キャストによるアリアの演奏などもある。またワークショップでは、演出家等による制作プランの説明があり、舞台装置や衣装が身近にみられる。「子どものための管弦楽教室」や「わくわく☆ドキドキ♥劇場探検ツアー」など親子で楽しめる企画もたくさんある。メインロビーでのロビーコンサートは30分ながら毎回充実した内容。湖畔の散歩がてら立ち寄ってみるといいだろう。

最後にびわ湖ホールの一大イベントをご紹介しよう。2010年から毎年春に開催している「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」だ。「ラ・フォル・ジュルネ」とは熱狂の日という意味。1995年にフランスで始まったクラシックの祭典で、2005年に東京に上陸。びわ湖ホールにも世界中から一流のアーティストが集結し、1公演約45分でいくつものプログラムを低料金で楽しめるという趣向だ。2012年は4月28日(土)から4月30日(月・休)の3日間3万人余の観客でびわ湖ホール界隈がにぎわった。無料イベントやキッズプログラムも盛りだくさんなので、家族連れの姿が多く見られた。2013年のテーマはフランスとスペイン。今からどんなプログラムがあるのか楽しみだ。

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