生活再発見

虫送り

虫送り

基本情報
名称 虫送り
所在地 東近江市 近江八幡市
※平成31年3月現在

~稲の害虫を集落をつなぎ琵琶湖へ追い払い五穀豊穣を祈る~

 5月に田植えが終わり、稲が青々と育つ頃、稲の外敵となる虫も顔を出す。竜王町では虫送りが多くの集落で今も行われている。岡屋の勝手神社にはタネギ(菜種殼)を巻いた手づくりの松明が集まってくる。松明の火は岡屋→小口→薬師→七里と祖父川沿いの集落を上流から下流へ順に送られて行く。かつては集落伝いに琵琶湖まで松明が送られたという。

 

 夕暮れ時、村人は勝手神社の神の火を松明に移し行列を組み田圃の中を隣の集落をめざす。バトンのように松明の火が受け渡される。虫が集まるように賑やかに鉦や太鼓で囃し立てながら、虫を追い立てる。子どもは大人を見習いながら松明を操る。今は大人が中心で子どもも参加する。次世代に受けつがれていくことを願う。

 

 大嶋・奥津嶋神社は近江八幡市の北津田町と島町との境にあり、両町の住民を氏子とする。ここではイモチ送りと呼ばれ1965年頃に途絶えたものの、今は復活し、弓張提灯の明かりと松明の炎で虫送りが行われている。松明は竹に麦わらを巻きつけ先端に火がつきやすいよう菜種殼がつけられる。

 

 「いもち送れー、いもち送れー」両町の各改良組合の役員12人が12本の松明を作る。宮司を先頭に氏子総代は着物姿、お渡りは円山町の百々神社を経て長命寺川左岸の堤防を進む。北津田橋の手前で松明は集められ、祝詞が奏上される。虫がついてこないよう提灯の火を消して帰るという。

 

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